ゲームは表現規制が厳しい
いまから7年ほど前の話になりますが、FF14の吉田さんがファンフェスの場でゲームの表現規制について触れていました。
「ゲームの表現のレギュレーション(規制)は、映画やテレビドラマと比較してもすごい厳しい。」
冗談ぽい言い方でしたが、開発現場の苦労がうかがえる内容でした。
例えば、戦争シーンでも「(体に)矢が刺さってはいけません」と言われた、などです。

物語に関わることなので詳しくは書きませんがFF14には、とある人物が腕を切り落とされるシーンや敵役の人が両断されてしまうシーンがあります。
こちらのシーンもそのままでは使えず、何回も作り直してアングルや表現など工夫し「そう見えるかな?」というギリギリの表現にしたと語っていました。

もちろん流血表現などもありません
では、こうしたゲームの表現規制は誰がどのように決めているのでしょうか?
CEROってなに?
ゲームの表現規制と聞いて、真っ先におもいつくのはCEROだとおもいます。
CEROはNPO法人でコンピュータエンターテインメントレーティング機構(Computer Entertainment Rating Organization)の略称です。
国内で販売される家庭用ゲームを対象に、「表現内容の審査」と「対象年齢の区分」を行っています。
設立は2002年7月です。
当時はゲーム機メーカーが個別に審査を行っていたため基準はバラバラで、ゲームメーカーはゲーム機ごとの対応が必要になることもありました。
また「ゲームは教育上良くない」というイメージが強かったこともあり、世の中に対するイメージや流通の面からも認証機関による統一審査も必要でした。
このような背景からCEROは設立されました。

レーティングに法的拘束力は一切ありません
あくまで販売側が業務の効率化やリスク管理の手段として、CEROの基準を採用しているのが現状です。
CEROとIARC
CEROと似たようなものにIARC、国際年齢評価連合(International Age Rating Coalition)というものがあります。
名前の通り国際的な機関でアメリカやヨーロッパなど複数国の団体が加盟しています。
ただしCEROは加盟していませんので、CEROの影響力は日本国内にとどまります。
それぞれの比較はこのようになります。
| CERO (国内基準) | IARC (国際基準) | |
|---|---|---|
| 審査方法 | 審査員の目視審査 | 自己申告アンケート |
| 審査期間 | 2~3週間 | 即時(数分) |
| 審査資料 | 書類・動画 | アンケート |
| 審査費用 | 有料 | 無料 |
| 対象販売形式 | パッケージ版 ダウンロード版 | ダウンロード版 |
設立時期の関係でCEROはパッケージ版を念頭に置いた慎重な形式、IARCはダウンロード版のみを対象に迅速さを重視した形式です。
レーティング区分
年齢区分のためのレーティングマークは「A」~「Z」までの5段階です。
| 区分 | 対象年齢 | 特徴と制約 |
| 全年齢対象 | 不適切な表現がない | |
| 12才以上対象 | やや刺激が強い表現がある | |
| 15才以上対象 | より強い刺激が含まれる | |
| 17才以上対象 | 非常に刺激の強い表現 | |
| 18才以上のみ対象 | 18才未満への販売譲渡禁止 |
「Z」は18才以上となっていますが、表現に制限が無いという意味ではありません。
表現が過激すぎて「Z」も与えられないとなった場合は、レーティングマークが付与されません。
こうなると国内流通が極めて困難になり、メーカー判断で国内販売が中止になる場合もあります。

これが理由で海外ゲームが国内販売されないこともありますね
レーティングアイコンの他にディスクリプターアイコンというものがあります。

こちらは年齢区分の根拠となる表現を表しています。
審査の流れ
公開されている審査方法などをもとにした、おおまかな流れは次のとおりです。
- 1.制作者側がCEROにゲームの審査を依頼
- 2.資料(書類、審査対象になるシーンの動画など)を提出
- 3.複数の審査員が表現内容等を審査、結果をもとに年齢区分決定
- 4.判定結果とその詳細を制作者側に通知
- 5.制作者側が判定結果に同意する場合、年齢区分マークを製品に表示
- 6.結果に同意できない場合は、修正をした後再審査を依頼
CEROとのやり取り自体は2~3週間ほどです。
資料を揃える手間がありますので、ゲームの規模によっては1か月2か月かかるかもしれません。
なお再審査を希望する場合は、資料再提出に加えて費用も再び払う必要があります。
今回はCEROの基本的な仕組みについて整理しました。
CEROの必要性や抱えている課題については、別の投稿でまとめたいとおもいます。



コメント
あーたしかにちゃんとは知らなかったかも〜。そしてちょっと調べた感じ、「ノクゼリア戦のオートマッチングのヒーラーは隠者で入らなければならないんだよ(ぶるぶるぶるぶる)」的な人々の錯覚の元にある、ふわふわした謎ルールに従順であるべきみたいな香ばしさを感じましたがどうなんでしょうか。
見てくれてありがとうございます。
ゲームは子どもに悪影響とおもっているPTAなどが
口を出してきた時に販売店などが矢面に立たされるので
そういう方面からの求めに応じてっていう面もあるかなとおもいます。
>PTA
1995年前後の話とかの話でしたっけ?皮肉とかではなくて単純に覚えてなくてPTAっていう言葉自体に懐かしみが…w
ゲームがフワフワと浸透しちゃったし、過去ゲーの優れてる所を人気VTuberが拾い上げたりしたりして若い世代にも再浸透したりしてますかね。2000年前にそもそもそんなヤバい内容の一般ゲームなんて無かったような?
メーカーも健全よりのエンタメで勝負したいなら普通に自主規制してたと思います。変なタイミングであんまり要らなさそうな機関が沸いて出てきたような…?